市民の行動力が指導者層の独善を防ぐ

大統領は在任中の行為で起訴されないという免責特権があったのでトルーマン元大統領は原爆投下に踏み切り第2次大戦を終結させたとの詭弁で、トランプ氏は大統領特権で自身が起訴されている議会襲撃事件について起訴されるべきでないと主張しています。

トランプ氏が自分の大統領再選欲のみから画策した独裁志向行動と、善し悪しは別として戦時下で国益を求めて出したトルーマンの決断とを同列扱いする稚拙で厚顔無垢な人格に唖然とし、トランプ氏に依存する極めて独善的な岩盤支持層の存在に不安を感じます。

独裁志向は傲慢がもたらす利己的な強欲であり、独裁者の待望は人民の嫉妬・憤怒がもたらす依存心という怠惰であり、人類が歴史的に繰り返してきた大罪です。

人の才能・容姿・生い立ちなどは千差万別で、如何ともしがたく、人生の成功・不成功、幸福・不幸は一つの物差しで計れるものでなく、計るべきものではないでしょう。

しかし、自分の天性に適した各自の大望にむかって目標を順次立て、知力と身体と感情の総合力で目標を達成するために行動し、目標達成の喜びを楽しみながら生きているか否かは、人生の幸せ、成功を計る万人共通の尺度だと思います。

この尺度を帰納法的に証明している成功者の一人が、高校1年生のときに作った目標達成シートに従って目標を順次立て実行して野球人生を楽しみながら成功している大谷翔平選手だと思います。

スヌーピーの名言「配られたカードで勝負するしかないのさ」も生まれ持った才能・容姿・生い立ちを受け入れ努力して幸せを勝ち得た様々な成功者の経験談でしょう。

これから言えることは、国民が一つの独善的な価値観に染まることなく、それぞれの価値観に合致した目標に向かって行動できる場を提供することが国を作る目的だと思います。

ところが昨今、指導者層の腐敗あるいは独裁に支配される国が増え、自分の目標を行動力で達成して喜びを感じる健全な市民の権利を脅かし蹂躙しています。

「魚は頭から腐る。」という諺がありますが、魚には頭を支える五臓六腑があります。腐った頭を作るのは五臓六腑です。腐った指導者層がその独善的な欲望の実現に市民を利用する国が増えているのは、国の五臓六腑である市民のなかに、特に怠惰という大罪を冒し、自ら考えて行動することを放棄し他人に依存して欲を満たそうとする腐敗部分が増えているからではないでしょうか。

より多くの健全な市民が他人に任せることなく自らの考えを新鮮な血液として世の中に発信し行動に移し続けることが、多様性を尊重する大きな世論を新鮮な血流として国全体に循環させ市民の腐った部分を治癒するとともに指導者層の腐敗や独裁を防止することになると考えます。

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