農耕革命以降、人類は小国家を築いて領土拡張や資源確保、差別や宗教などのために国家間で戦争を繰り返し、国威高揚を価値観のベースに据え、殆どの国で国家主義体制が取られてきました。
産業革命によって、生産性が飛躍的に向上し、働く人々の権利を守ろうとする社会 主義思想や人民主権が提唱されるようになり、民主主義国家が隆盛になりました。
しかし、現在でも民主主義国家に内在する不公平や矛盾により人民の不満は解消されていません。
因みに現在の若者、中年、老年の不満をChatGPTで調べたところ、次のようでした。
若者の不満:
経済的な不安、社会の不公平、環境問題への関心、政治への不信感
中年の不満:
キャリアと仕事の不安定さ、家族や個人生活のバランス、健康問題と生活習慣、社会的地位と自己実現、経済的な不安
老人の不満:
経済的な不安、健康と医療、孤立と社会的孤独、高齢差別や理解不足、住環境の問題
国会議員が政治資金を如何に不明瞭に収集・使用するかの方策に国会の大切な時間を浪費するのではなく、人民主権の価値観のもと国民の不満を如何に解消するかの方策に有効使用していただきたいものです。
国民の不満が許容値を超えると、民主主義が崩壊し、独裁者が台頭した史実もあります。
国民に人民主権の思想が行き渡らず、現在においても国家主義体制を継続している国も多数あります。
民主主義体制は不合理な面もあり、金もかかりますが、国民が窮地に陥って民主主義体制を否定し、中国、ロシア、北朝鮮などをほくそ笑ますことは絶対にあってはなりません。
情報革命が進み、生成AIが加速度的に実用化されている現在、憲法AI(Constitutional AI)が注目されています。
憲法AIは、最後にしたい第二次世界大戦を教訓にして作成された国連の「世界人権宣言」など人類が守るべきいくつかの指針に基づいてモデルを訓練した有益性と安全性のバランスを高めた生成AIです。
憲法の中身や運用方法に万全の注意を払う必要がありますが、憲法AIを活用して、生産性やコミュニケーションなどを大改善し、国民の経済、健康、環境、政治、自己実現、孤独などの不満を解消するとともに、戦争によらないで国際紛争を叡智で解決することができる、憲法AI支援民主主義(Constitutional AI aided Democracy)を実現したいものです。